現代民主主義より優れていた江戸末期のご分心説
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人権と道
人は平等であるという考えは当然のこととして現在受け入れられています。分け前も平等にして不平の無いような時代を目指していますが、横並びに視点を置いた平等な考えで、人権が主となった考えです。
幕末の黒住宗忠は講話する時には武士も農民も町民もまったく平等に扱い、席は来場順に座るようになっていました。池田藩の家老級の上級侍が、破れた作業服を着た汗くさい農民の後ろに座ることもありました。
当時到底許されないような厳しい階級制度の古い時代に、道の為には宗忠は人々を平等に扱いました。此のことに対して異を唱える者はおりませんでした。
又赤木忠春という高弟の話です。
或る講席の日一人の門人が高座に上がって「自分は誠につまらぬ備前の土百姓でございまして…..」と説教を始めた途端に忠春は「備前の土百姓、下がりおろうぞ!」と一喝して高座から下ろしてしまった。
忠春にとっては一度高座に上がった以上、身分も何も離れて天照大御神の代講を努める位の気概がなくては、生きた道は説けないという考えであった。
かつて忠春が地位の高い公家衆の前で道を説いた時、口を開くと一番に
諸神(もろがみ)も諸手をつきてききたまえ
天照る神の道の教えを
と詠ずると、今まで尊大な態度の公家達は思わず頭を垂れて素直に聴いたということである。
死人を立ち去らす
忠春の名高い噂が京都に広まり、これをねたむ者が現れてある夜ひそかに死人を宗忠神社の縁側に投げ込み、困らせようとした者がいた。
あくる朝門人達がこれを見て大騒ぎになった。忠春はこれを見て「この死人にご神徳を取り次ぐ(捧げる)者はいないか?」と門人達に問いた。
誰一人現れないので自らつかつかと縁側に進み「この神域を汚すこの不埒者めが!」と大声で叫び死体を縁の下に蹴落としてしまった。
次の瞬間「あっ!」と人びとの驚く声が響いた。朽ち木のような死人がひょろひょろと立ち上がって神社の外まで歩き去り、同時にばたっとその場に倒れてしまったのである。
忠春の一喝によって不浄な死骸が自分の足で神域を立ち去った有様をみて、門人や人々は腰を抜かして肝をつぶしたという。忠春はこれ以外にも信じられないような数々の超人的力を発揮している。
このような驚異的神力もご分心の働きです。現代人にとって絶対あり得ない話だが、現実に起こり得る神のパワーだと思います。素晴らしきかな ご分心!
人類の究極の民主主義とは、人権の平等だけではなく個々の魂を神のみたまとして尊敬し合う考えです。宗忠の主張した「人は天照大御神の分けみ霊(たま)、即ちご分心をいただく尊い存在」です。
宗忠の説くご分心は恐ろしい程の威力を持った魂であり、なんでも叶える宝でもあります。ただこれだけに眼を向けることは実に慎重にすべきと考えます。
小生は難病が数多く治癒された黒住教の奇跡を3~4年丹念に調査してきました。数え切れないほどの驚くべき奇跡の治癒例がありますが、これだけに焦点を絞って考えてはならない。あくまで真の誠に徹するのが本筋である大道であり、地道な道を貫く作業であると確信する。
新社会へ向けて生きよう
今の人類は余りに物にこだわり、権力、お金、地位、土地に執着した唯物論的考えが主力ですが、この考えは着実に変化していきます。縄文時代のような精神性を重視して、戦いのない互いに助け合う平和社会が必ず実現します。
ご分心が日本で注目され、関心を呼ぶ日が次第に整えられつつあります。虚偽と金にまみれた人間,政治家,企業家も次第に消滅していき、近未来は真実なる新社会へ生まれ変ります。
それが時代の要請であり必然です。この地球は大きく変身して進化してまいります。
日本が生まれ変わる前に無数の政治、社会、金融混乱、国同士の戦乱、世界各地の自然大中災害、マスコミの弊害が特に2025年は集中して起こりますが、どうしても乗り越えなければなりません。
しっかり腰を据えて諸々の変化を受け止めましょう。できれば生き残り,来るべき新社会を見届けてから旅立つことを願っています!
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