• 太陽の恵み

 

 

 

岡田 敏子さんは黒住教東京大教会の初代設立者です。昭和6年 78歳で永眠されました。 彼女は28歳の時に、幕末の志士の夫と死に別れ幼い2児を抱えて生活していました。

 

生活に心身疲れ果てていたことが原因になったのでしょうか。不幸にも眼病にかかり手を尽くしても治らずとうとう盲目になってしまわれました。

 

 絶望のあげくこれから長い間人の世話になって生きるより、二人の子供と一緒にいっそ死んでしまおうと思われたのです。

 

婆やの登場

 

そしてご霊前に暫時お別れのお祈りをされてから泣いている兄の方を引き寄せて、いざ一突きと動かれたその刹那でした!

 

子供の泣き声を聞きつけた婆やが現れて

 

「まあ暫くお待ちください。 あなた様の御目さえ治れば、よろしいのでしょう。 近頃黒住様といって、有難いお話をなさる先生がいらっしゃいます。

 

どんな難病でも治るという噂です。死ぬほどの御覚悟ならどうか一週間の寿命をこの婆やにお預けください!」

 

と死ぬのを止めるように、一生懸命説得されたのです。

 

「分かりました。それでは1週間だけ思い止まります。後は決して止めないでください。」と仰って、婆やのすすめるその先生のお話をお聞きになりました。

 

 

            見えた!   見えた!   見えるようになった!

 

 

始めはさほど関心も湧かず、一向にお話しが耳にも入らず、早く1週間が終わればいいのにとその時は思われたそうです。

 

それが3日も経ちますと、ふと先生のお話が耳に入りどうにも行き詰まっていた気持ちに一筋の光が差し込みました。

 

「神様の御徳は本当にこの世にあるのではないか? 自分は考え違いをしていたのではなかろうか?」と気持ちが少し変わりました。

 

4日目からはお話が待ち遠しくなり、一言も聞き漏らすまいと熱心にお聞きになり5日目からは、今まで以上に心から有難く染み入るように感じられるまでになりました。

 

そして6日目の朝起床後障子からうっすらと日の影が漏れるのが見えて、思わず「婆や、もう夜が明けたのでしょうか?」と声をかけられました。

 

隣にいた婆やは

 

「夜が明けるのがお分かりになりましたか!お目が見えるようになりましたか!」と駆け寄り泣きながら抱きつかれました。

 

その時の岡田さんは

 

本当に目が見えるようになったのか! 夢ではあるまいか、神の御徳で見えるようになった!

 

と泣くほど感激され、その嬉しい気持ちは到底筆舌に尽くしがたいものであったと仰っておられます。

 

早速身を清めて、黒住教会に駆け付け神様にお礼を丁寧に申し上げられ「今後一生をかけてこの道のために捧げます」と固く誓われたそうです。

 

それから大車輪の如き長い半世紀の活躍の幕が切って落とされました !

 

 岡田さんの次男が満州の戦いで敵弾の破片2~3片が頭部に刺さったそうです。後頭部にあたりましたが、脳摸の最も危険な寸前で破片が止まっていたそうです。危うい所で即死を免れました。

 

「薄紙一枚で助かるとは奇跡そのもの」と軍医が言っていたといいます。これも偶然の幸運ではなく、母の無事を祈る一途な祈りのお蔭であると書かれています。

 

お亡くなる直前まで重病人の夫婦のためにお祈りされて、そのお祈りのおかげで重病の夫婦は回復されました。最後の言葉は「有難う、有難う、有難う」の3回の感謝の言葉でした。

 

 

東郷元帥の日本海海戦

 

 

興味深い話として、日露戦争の日本海海戦時に「皇国の荒廃この一戦にあり!」と全艦隊に号令した東郷元帥が、日本の運命に関わる大戦を前にして黒住教の東京教会に来られたのも、岡田敏子さんの時でした。

 

元帥の母親が熱心な黒住教の信者だったご縁から来られました。ロシアとの決戦に向けての心構えを尋ねた東郷司令長官に授かれた歌は

 

身も我も心もすてて

         たったひとつの誠ばかりに 

 

という宗忠教祖の歌でした。長官は海戦時旗艦三笠艦上にて、この歌を海戦中終始一心に唱えながら戦ったそうです。長官は身を捨てて指揮を執り、その結果敵のバルチック艦隊に対して史上稀に見る大勝利を収めました。

 

まさに神懸かりの空前の大勝利に寄与したのも天照大御神の御神徳ではなかったかと思われます。後に長官はお礼として黒住教に自筆の額を送られ、今も飾ってあります。

 

日本は天照大御神のご加護がある国なのです。そして我々個人も天照大御神を深く信じれば必ず守られます。

 

 

天照大御神!お願いだから助けてください!

 

小生の最も好きな言葉で岡田さんの「神の御徳は目にも見えず手にも取れないけれど、御すがりさえしていれば必ずお蔭が頂けるものです。神は外にあるのではなく自分の心が即ち神なのです。」という珠玉の言霊があります。

 

苦しい時、悔しい時、どうにもやるせない時、希望が見えない時これを何回も口ずさんでどれだけ助かったか、ホッとする癒しのやさしいお言葉です。自分を優しく包み込んでくれます。

 

大御神に御すがりすれば安心感が湧いてきて落ち着いてきます。尤も禅では「すがる」という言葉は絶対タブーでしたが、大いなる神は時には折れそうな弱い自分を助けて下さるのです。自分の中の神ですから。

 

必ず治る④ 日拝治療法(2)

 

 

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